かむ、咬む、Kamu
最近は顎の発達が悪く、ガタガタの歯ならびの子どもが増えています。硬いものを食べない食習慣が顎の関節の機能低下や咬む筋力の低下を引き起こしています。
これは大人にも当てはまります。
歯を抜いたまま放置したり、抜いたところに入れ歯入れなかったり 知らず知らずのうちに体は衰えて行くことになります。
ひみこのはがいーぜという標語
聞いたことありますでしょうか?咬むことの効用を表す標語です。
ひ ひまん防止 よく咬むこと(食べ物の形がなくなるドロドロになるまで咬んで飲み込む)咬むことで少ない量でも満腹感が得られます。
私も早食いなのでできるでけ咬むように心掛けています。ダイエットしたい人は今までの倍以上(一口30回)咬むようにすれば効果あると思います。
み 味覚の発達 よく咬むことで唾液が多く分泌され食べ物の味がよくわかります。患者さんでも良く咬めないと食べ物が全然おいしくないと訴えられます。
こ 言葉がはっきり 咬むことにより顎の成長や咬む筋肉が鍛えられます。顎の発達は歯ならびにも影響します。咬み合わせが良ければ言葉もはっきりします。歯がなくなると発音がうまくできなくなってきます。
の 脳の発達 よく咬むことで脳が活性化され記憶力や集中力がアップします。
は 歯の病気の予防 咬むことで唾液が分泌されむし歯、歯周病の予防につながります。顎が発達すればキレイな歯ならびになり歯ブラシも当てやすくなります。
が がんの予防 唾液に含まれる酵素が発ガン物質を弱めます。
い 胃腸が快調 食べ物をよく咬むと唾液が混ざり合って飲み込みやすくなり、胃腸で唾液の作用により消化吸収されやすくなります。咬めないと食べ物が、炭水化物に偏りバランスが崩れ下痢や便秘を引き起こします。
ぜ 全力投球 咬むという行為は運動能力や体の様々な機能の発達にも影響します。咬み合わせがいいとしっかり食いしばれるので力も発揮しやすく転倒や介護のリスクも軽減します。
丈夫な歯、体を作るということは将来的に病気になりにくく健康な体を作ります。皆さんも周りの方に介護等お世話になりたくないと考えていると思います。
歯の数が減ってくると医療費、介護費が増加するというデータが出ています。
日本では健康保険制度のおかげで誰でも平等に医療受けれますが、今後少子高齢化により負担増も考えらています。
今後のことを考えると健康で病気にならないのに越したことはありませんね
人生100年時代 歯を大事に実りある人生を!
院長 寺村 薫
2021年09月23日 11:32