ウォーターフロスだけでは不十分!歯間ケアの正しい選び方
ウォーターフロスは
「気持ちよくてラクに使える」
「スッキリする」
と人気が高い商品ですが
歯科衛生士として
お伝えしたいのは
ウォーターフロスだけでは
むし歯・歯周病は防げない
という事実
爽快感が強いため
「これだけで大丈夫」
と思ってしまう
患者さんが多いのですが…
実際には
むし歯や歯周病の原因となる
「プラーク」は水流だけでは取りきれません!
この記事では
ウォーターフロスのメリットとデメリットを
歯科衛生士の視点でお伝えします!

ぜひ、チェックしてみてください♪

目次
⒈ウォーターフロスとは?人気の理由
⒉ウォーターフロスのメリット
⒊ウォーターフロス“だけ”では不十分な理由
⒋歯科衛生士が推奨する正しい使用方法
⒌まとめ:爽快感に惑わされず、正しいケアを選ぼう
★「むし歯」について
こちらのブログからチェック
★「歯周病」について
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【過去の関連記事】
★「電動と手磨きの違い」について
★「電動歯ブラシの特徴」について
★「歯間ブラシ」について
★「フロス」について
⒈ウォーターフロスとは?人気の理由
ウォーターフロスとは
高圧の水流を
歯と歯の間や歯ぐきのふちに噴射し
付着した食べかすや軟らかい汚れを洗い流す器具です

歯科医院で行う
「洗浄処置(イリゲーション)」を
家庭向けに販売されたものです
また、ウォーターフロスは
SNSでも話題になっていて
「スッキリする!」
「簡単で気持ちいい!」
と感じる人が多く
人気が急上昇しています

しかし、人気の最大理由は
「爽快感」であって
「清掃効果」ではないのです
ウォーターフロスの
メリットデメリットを知っておかないと
むし歯や歯周病を
悪化させてしまうかもしれないのです

⒉ウォーターフロスのメリット
ウォーターフロスのメリットは
以下の通りです
「大きな汚れが取れやすい」
「ブリッジや矯正装置のすき間に水流が届く」
「手先が不自由な人でも使いやすい」
あくまで
「補助的」に使用すると
得られるメリットは大きいのが特徴です
⒊ウォーターフロス“だけ”では不十分な理由
ウォーターフロスには
抑えるべき、弱点があります
理由① プラーク(歯垢)は水流では取れない
むし歯や歯周病の原因は
「バイオフィルム」と呼ばれる汚れ

水流では
この汚れを破壊できません!
物理的に
こすり取る必要があります
理由② 歯が重なった部分は全く掃除できない
歯が重なった部分は
むし歯ができやすい場所
しかし
ここに水流は入りません
フロスで通す必要があります

理由③ 歯間ブラシの方が歯周病予防効果は圧倒的に高い
複数の研究で
「歯周炎の改善」
「歯周ポケットの回復」
「出血の減少」
ということがわかっています

これらには
歯間ブラシが有効という結果が出ています
理由④ 爽快感がある=汚れが落ちている と勘違いしやすい
患者さんが
誤解しやすい最も大きなポイントがこちら
| ケア用品 | むし歯予防 | 歯周病予防 | 汚れ除去 | 操作性 |
|---|---|---|---|---|
| フロス | ◎ | △ | ○ | ○ |
| 歯間ブラシ | ○ | ◎ | ◎ | △ |
| ウォーターフロス | △ | △ | △ | ◎ |
ウォーターフロスは
「簡単で気持ち良いけど、落ちるのは大きな汚れだけ」
これを知らない
患者さんはとても多いです
⒋歯科衛生士がすすめる正しい使用方法
手先が不自由で
歯間ブラシは使えないなど
よっぽどの理由がない限り
「歯間ブラシと一緒に使うこと」が大前提です
・大きな汚れ → ウォーターフロス
・プラーク → フロス or 歯間ブラシ
代替品にはならないことを
知っておいて欲しいと思います
【ウォーターフロスの使用方法】
① ウォーターフロスで大まかに流す
② 歯間ブラシ・フロスで仕上げ清掃
⒌まとめ:爽快感に惑わされず、正しいケアを選ぼう
ウォーターフロスは
悪いものではありません
しかし
「ウォーターフロスだけでOK」
「歯間ブラシの代わりになる」
この2つは誤解です

正しく併用すれば
「食べかす除去 → 歯間清掃 → 歯周病予防」
より効率のいいケアが実現します
あなたに合った道具を選び
本当に歯を守る方法 を一緒に身につけましょう!
気になることがあれば
ぜひお気軽にご相談くださいね♪

以上です
てらむら歯科では
定期的な検診・クリーニングをお勧めしております
歯の健康=全身の健康です
