2人に1人が罹患!?歯周病の進行と治療法を学ぼう

歯科衛生士の西野です
噛むと違和感がある
歯ブラシすると出血する
最近、口臭が気になる…etc
このような症状でお悩みではないですか?
実は、これらの原因は
歯周病かもしれません!
え?虫歯じゃないの!?

と思われる方も多いかもしれません
歯周病は
虫歯と同じように細菌感染症で
歯周病にかかると
噛むと痛くなったり
血が出て腫れたり
臭いもするようになるんです

歯周病は
30代になると
3人に1人はかかる病気と言われ
歯を失う原因1位は、歯周病です
その一方で
早期発見だと治る確率も高い病気です
現代は
人生100年時代と言われています
元気にご飯を食べ続けるには
100歳まで歯を長持ちさせる必要があります
歯周病の知識をつけて
歯を守れるようになりましょう♪
ぜひ、チェックしてみてください!

目次
⒈歯周病の症状
⒉歯周病の原因
⒊歯周病の治療方法
⒋歯周病の予防
⒌まとめ
⒈歯周病の症状
歯周病の症状には
歯ぐきの腫れや出血、口臭などがあります
歯周病が進行すると
歯を支える骨が溶け始めます
そうすると、歯が揺れ始めるので
噛むのが痛くなります
痛みがない場合は
知らないうちに症状が進行します
歯周病は、
自覚症状なく進行しやすい怖い病気です
【歯周病の進行】
歯周病は、左から進行していきます
実際に、歯が痛くなり始めるのは
図で言うと、3〜4番目ぐらいです
その段階は、ほぼ末期状態
「末期って、治らないってこと⁉︎」
つまり
自覚症状が出る前に見つけないと
歯を守れないと言うことです
そのため
定期検診での歯周病チェックが重要なのです
【歯周病の初期症状】
◯歯ブラシで出血する
◯口臭を指摘された
◯朝起きた時に口がネバネバする
◯硬いものが噛みにくい
これらの初期症状だけでは
歯周病と気づく方は少ないと思います
心当たりがある方は
ぜひ、定期検診を受けてみて下さい

⒉歯周病の原因
歯周病の原因は
歯こう(プラーク)に含まれる細菌です
歯こうは、細菌の家のような存在です
歯や歯ぐきの境目にたまり、
細菌が繁殖することで歯周病を引き起こします
【歯周病菌の特徴】
① 空気が嫌い
② 血が大好き
③ 歯周ポケット内の歯石に住みつく
歯周病菌は
歯ぐき周りの組織を破壊し出血させ
その血をエサにして増えていきます
さらに、空気が嫌いなので
ポケット奥の方に棲みつく習性があり
骨を破壊しながら
歯ぐきのポケットを深くしていくのです

【歯周病になりやすい人】
歯周病になりやすい人は
以下のような特徴があります
◯喫煙している人
◯糖尿病の人
◯歯並びが悪い人
◯被せもの、詰め物が多い人
◯過度のストレスがある人
◯口呼吸の人
◯妊娠中の女性
◯歯ぐきや免疫に影響する薬を飲んでいる人
口の中は
無菌状態にはできません
そのため
喫煙習慣や糖尿病があるなど
免疫力が低い状態や
口呼吸で乾燥すると増殖しやすくなります
また、妊娠中は
女性ホルモンの影響で
歯ぐきが炎症しやすくなります
さらに、日本歯周病学会では
炎症により
早産や低体重児を引き起こすリスクは7倍になる
というデータもあります
妊娠中は、より注意をする必要があります
⒊歯周病の治療方法
歯周病の検査は
定期検診にて、保険で受けることが可能です
検査後に歯周病が見つかった場合は
治療を行います
【治療の流れ】
⒈ 歯周病の進行度を検査する
↓
⒉ 歯石を除去する
↓
⒊ 歯周病の進行度に応じて、治療を行う
↓
⒋ 治療後はメインテナンスへ
基本、この手順で治療を行います
検査では
歯周ポケットの場所と深さを測定します
・出血の場所はないか?
・揺れてる歯はないか?
・歯こうや歯石の量
これらをチェックしています

「2、3、4です…」と聞いたことありますか?
検査後に
歯ぐきの上に歯石がある場合は
今後の炎症を抑えるため
まずクリーニングをします
その後
歯ぐきの中に歯石がないか
再評価をして、
治療に進んでいきます
痛みや困りごとがある場合は
その歯の治療を先に行うこともあります

中等度、重度歯周炎の場合は
歯石の量や炎症の強さによって
治療に回数がかかることもあります
⒋歯周病の予防
治療が終わっても
歯周病は再発を起こす場合があります
2年ぶりに歯医者に行ったら
また同じ治療になってしまった…
なんてことも少なくありません
「歯周病は生活習慣病」
歯周病を起こさないためにも
治療後の予防が重要です!
【具体的な予防方法】
◯歯間ブラシやフロスを毎日使う
◯定期検診を受ける
◯禁煙をする
◯質の良い睡眠をとる
◯ストレスを軽減する
◯ミネラル、タンパク質を摂る
これらは基本的なことですが
長い期間をかけて行うと効果的です
簡単なことから
生活に取り入れてみて下さい♪
歯周病は
細菌が引き起こしている病気です
口の中の細菌を減らし
免疫力を上げることが予防につながります
また、歯周病リスクは
人によって異なりますので
歯科衛生士と相談の上
メンテナンス期間を決めて下さいね♪

⒌まとめ
いかがだったでしょうか?
歯周病って
よく聞くけど、よく知らないな
と言う方は意外と多いです
知識があれば予防できる病気なので
定期検診にて
チェックしにきて下さいね☆
以上です
てらむら歯科では
定期的な検診・クリーニングをお勧めしております
歯の健康=全身の健康です