保険診療? 自費診療(保険外)??①
被せ物、詰め物は保険診療にしますか?
治療の際、患者さんが悩まれることの一つに保険診療と自費診療のことがあります。
歯科における保険診療は病気によって損なわれた機能を回復することが目的で使用できる材料や、薬剤が決まっています。
費用も決まっているので、卒後1年目の先生でもベテランの先生が治療行っても全国どこでも同じ費用になります。
このようなことは他の業界では考えにくいです。一年目の大工さんとベテランの大工さんが同じ費用てことありえませんよね。
患者さんのメリットは全国どこでも同一料金で低コストで治療を受けることができる。
デメリットは保険診療の制限により、その方にとってべストな治療を受けることができない。費用が決まっているので、あまり丁寧にするとコストが合わなくなるなど
例えば保険診療で使う材料は強い力や温度により変形するため、一度むし歯治療しても詰め物や被せ物の隙間からむし歯が再発したり被せ物が破損することもあるのです。
歯垢のつきにくいセラミックやジルコニアはむし歯のリスクを軽減し、結果歯は長持します。
歯の価値を理解される患者さんは将来を考え自費治療を選択される傾向があります。
ドクター側からの意見で言えば、時間もゆっくりかけて丁寧な治療もできるし、歯を作っていただく技工士さんもベテランの技工士さんに依頼できること
高額になるので患者さん負担を軽減したい気持ちもあるのですが、私も新しい治療技術習得費用や新しい診療機械の導入などの医院環境改善、スタッフの待遇改善ができるというメリットもあります。
費用も高額になるので無理のない範囲で少しづつでもお口の環境改善を図ることが私は大切だと考えます。
院長 寺村 薫
2023年06月04日 17:47