歯周病ってどんな病気?②
食べられる歯と口を健康に保つことの重要性
高齢化が進み人生100年時代が現実味を帯びてきました。いかに周りの方にお世話にならないよう健康寿命を伸ばすかが課題になっています。
介護につながる虚弱化は口の衰えとの関係があるということがわかってきました。
歯を失って初めて歯の大切さがわかる
55歳から74歳の男女1000人対象にgooリサーチとプレジデント社編集部との調査で健康で後悔していることの第1位はなんと
若い頃から歯の健診を受けておくべきだった でした。
皆さんも食べることが大好きだと思います。歳を重ねて食べたいものが食べれないのはほんとイヤですね。
では50歳から急増する歯の喪失を防ぐにはどうすればいいでしょうか?
これは若いうちから細やかな歯ブラシと歯医者さんでの定期的なクリーニング、それとご自身が健康習慣を考えるということが大事になってくると思います。
歯周病がなぜ全身の健康に影響するの?
①歯周病菌が血液を介して全身に広がる。歯ぐきからの出血がある状態では血管を通って心臓や脳など全身に運ばれ血管や様々な身体の機能に影響します。
②歯周病菌が出す毒素の刺激に反応して炎症性物質(サイトカイン)が放出され血管内から全身に広がり炎症をひき起こす。
③口腔内で増殖した歯周病菌を飲み込み続けることで腸内細菌のバランスが乱れる。以上のことが考えられています。
どんな病気との関連があるの?
①アルツハイマー型認知症(歯周病菌とそれによる炎症物質がアルツハイマー型認知症を悪化させる可能性があります)
②心血管疾患 動脈硬化を誘発、悪化させる
③非アルコール性脂肪性肝炎
④関節リウマチ
⑤誤嚥性肺炎
⑥糖尿病(糖尿病が歯周病を悪化させる一方で悪化した歯周病が糖尿病に影響する)
⑦肥満(肥満の人は歯周病になりやすい)
⑧早産、低体重児出産
こんなに関係があるのです。
口のケアの重要性に気づいた方は自主的に来院されます。歯を失って後悔される前に是非行動を。
てらむら歯科では患者さんの生活や抱えておられる課題や問題を考慮し衛生士と協力し、一人一人にあったケアを提供してまいります。
院長 寺村 薫
2021年10月03日 16:32