咬みしめ 今、あなたの上下の歯はくっついていますか?
コロナ禍になり患者さんで顎の痛み、むし歯でないのに歯が痛いという方が多くなりました。
無意識に歯を接触させる癖は、顎の関節の痛みや歯の痛み、肩こりや頭痛、耳鳴り、めまいなどの全身の不調の原因になります。
しかしほとんどの方は自分が無意識に咬んでいることを自覚していません。
口を閉じていると上下の歯は当たっていると思うかもしれませんが通常は口を閉じていても上下の歯は接触しません。
患者さんで多いのは、パソコンでの仕事中、車や自転車の運転中、趣味で手芸や楽器の演奏中、勉強中の学生さん、家事の最中など
上下の歯がずっと接触しています。
咬みしめの影響は口の中だけでなく表情筋に力が入りシワができやすくなり美容の点からも要注意です。
では咬みしめの克服法をお教えしましょう!
①歯を軽く接触させ、数秒後に離します。頬の動きに注意して、歯が当たると筋肉が働き、離すと筋肉が緩むことを確認しましょう。
②日常生活の目につくところにふせんなどを貼りそこに咬まないなど脱力を思い出す言葉や絵を描きましょう。
a)脱力の方法は鼻から大きく息を吸い、上下の歯を接触させる、肩を持ち上げる。
b)口から一気に息を吐き出しましょう その時上下の歯を離して肩をストンと落とす。
繰り返していると歯が触れると自分でも気付くように。
気合を入れて何かに集中しようという時、口元だけ緊張せずにいることは難しいでしょう。
脳の緊張は口元を緊張させます。口の緊張を解くことは脳や全身のリラックスを誘うきっかけになります。
ストレスの多い現代社会では自分の体をうまくコントロールする仕組みを知って口元から始まるリラックス方法を実践していきましょう!
就寝時の咬みしめ、歯ぎしりはコントロールが難しいのでマウスピースの装着をオススメいたします。
当院で健康保険での作成が可能ですのでお困りの方はご相談ください。治したいと思う患者さんには私の持っているベストを尽くすことをお約束いたします。
院長 寺村 薫
2022年01月30日 11:06