子どもの歯ぎしり、大丈夫?原因と対策をわかりやすく解説!

歯科衛生士の西野です
夜寝ていたら
お子さまがギリギリ歯ぎしりをしている!
仕上げ磨きで
よく見たら、歯がすり減ってる!!
このような事でお悩みではないですか?
子どもの頃から
歯ぎしりしていて大丈夫なのか??
心配になりますよね

「大丈夫かなぁ」
実は、子どもの歯ぎしりは
大人と違い、生理現象であることが多いです
とはいえ
あまりにも歯ぎしりが強いと
顎の発達に影響が出ることもあります
お子さまの
歯ぎしりをするメカニズム
対処が必要かどうか
このブログでチェックしてみてください!

目次
⒈子どもの歯ぎしりの原因
⒉子どもの歯ぎしりの影響
⒊危険な歯ぎしりのケース
⒋歯ぎしりの予防方法
⒌まとめ
⒈子どもの歯ぎしりの原因
大人の歯ぎしりは
悪いものというイメージが強いですが
子どもの場合は
生理現象であることが多いです
乳歯はおよそ8〜10ヶ月ごろから生え始め
それと共に歯ぎしりが始まります
歯ぎしりをする子は
2割ぐらいと言われ、珍しいことではありません
経過観察でよい場合が多いですが
その一方で
処置が必要な歯ぎしりも存在します
そのため
お子さまの歯ぎしりが
生理現象で起こっているのか
見極めることが大切になってきます
まずは
なぜ、歯ぎしりが起こるのか?
考えていきましょう
以下が
子どもの歯ぎしりが起こる主な原因です
子どもの歯ぎしりの原因
顎の場所を決める | 幼児期 |
永久歯の場所を決める | 幼児期 |
歯が生えるときの痛み | 生え変わりの時 |
ストレス |
いつでも起こる |
幼児期の歯ぎしりは
永久歯に生え変わる準備の可能性があります
生え替わりの際に起きる一時的なものなら
様子を見ていくことが多いですが
ストレスが原因だったり
永久歯に生え変わり始めても
歯ぎしりが続くようなら、対処が必要です
そのような場合は
歯科を受診をするようにして下さい
⒉子どもの歯ぎしりの影響
子どもの歯ぎしりは
生理現象と分かったとはいえ
歯が削れすぎていて、何か起こるのでは?
と不安な方もいますよね…
「放っておいて、大丈夫なの!?」
歯ぎしりをしていたら
どんなことが起こるのか?
経過観察する間は
知っておく必要があります
子どもの歯ぎしりで起こる影響は、主に以下のとおりです
歯の摩耗
子どもの歯は、
永久歯より柔らかく削れるスピードも速いです
長期間にわたると、乳歯は小さくなってしまいます
顎関節への負担
歯ぎしりにより顎に力がかかり過ぎると、
顎の痛みを引き起こすことがあります
睡眠の質の低下
歯ぎしりによって、睡眠の質が低下し、
日中に眠気が出たり、集中力が続かなくなります
さらに、寝つきも悪くなります
これらのことを考慮して
経過観察していきましょう
⒊危険な歯ぎしりのケース
子どもの歯ぎしりの中でも
経過観察ができないケースがあります
以下のような場合は
治療やマウスピースが必要になってくることもあります
永久歯が生えそろっている
小さい頃の癖がそのまま残り
永久歯が生えてきても歯ぎしりが続く場合は要注意です
歯が削れてしまうと
永久歯は元に戻すことができません
永久歯に生え変わっても歯ぎしりが続く場合
顎の発達や、歯並びが原因のこともあります
歯が欠けて痛みがある
歯が削れてしまい
神経に近くなると、痛みが出ます(知覚過敏)
神経まで削れてしまうと
感染を起こして腫れることもあるので
歯の治療が必要になることもあります
受診しながら経過観察が必要です
【神経の治療】
顎に痛みがある
歯ぎしりが長期にわたると顎の関節が痛くなってくることがあります
マウスピースが必要な場合もあります

⒋歯ぎしりの予防方法
歯ぎしりって
無意識に起きているものだから
見守ることしかできないの??
と思われますよね
結論、予防できます!
子どもの歯ぎしりも
大人の歯ぎしりと基本的には同じで
舌の位置を正しくすることで
予防、改善ができます
子どもの方が筋肉も発達しやすく
結果が出やすいので、やってみて下さい♪
歯ぎしりの予防方法についてご紹介します!
食事に水は出さない
食事中に
お茶やお水を出していませんか?
これ、実はNGなのです
なぜなら、
食べ物を水で流し込むことで
噛まないことにつながるからです
よく噛んで食べるためには
水は食後に出すようにしてみて下さい
よく噛むことで
舌と顎、顔の筋肉が育っていきます♪
姿勢を整える
姿勢が悪くなると
前傾姿勢になりやすいです
肩や背中の血流が悪くなり
首やあごの筋肉も緊張しやすくなります
肩甲骨が内側に巻いている人は
背中の体操も取り入れてみて下さい♪
★「姿勢」について詳しくは過去ブログへ
URLはこちら↓
https://teramura-dental.com/blog_articles/1737003674.html
鼻呼吸の練習をする

鼻呼吸の癖がつくと
舌が上あごに付くようになり
舌が気道を圧迫しなくなります
舌が上あごから離れた状態で
横になるとスマホほど重い舌は軌道を塞ぐのです
このメカニズムで
睡眠時にいびきや口呼吸が起こります
★「口呼吸」について過去ブログ
URLはこちら↓
https://teramura-dental.com/blog_articles/1737000038.html
口呼吸になると
上あごに舌がつかなくなり
歯ぎしりもしやすくなるのです
舌を鍛える
生活の改善と同じぐらい重要なのが
舌トレーニングです!
舌トレはたくさんありますが
一番オススメなのが「あいうべ体操」です!
道具も場所も要らず
今すぐ始められますのでやってみて下さい
★「あいうべ体操」について詳しく解説
URLはこちら↓
https://teramura-dental.com/blog_articles/1737003814.html
そのほかの舌トレも紹介していますので
ぜひ、チェックしてみて下さい♪
⒌まとめ
いかがだったでしょうか?
子どもの歯ぎしりは
意識的に改善するのが難しいので
悩んでおられる保護者さんも多いです
様子をみて良いのか
治療が必要なのかを見極めるためにも
定期検診でチェックしてもらうのがオススメですよ♪
参考になれば嬉しいです♪
以上です
てらむら歯科では
定期的な検診・クリーニングをお勧めしております
歯の健康=全身の健康です