歯の「被せ物」ってどんなもの?わかりやすく解説!

こんにちは
歯科衛生士の西野です!
「歯に被せ物をしますね」
と言われたことはありますか?
なんとなくイメージはあるけど…
「どんな種類があるの?」
「どれくらい長持ちするの?」
と疑問に思う方も多いはず
今回は、そんな「歯の被せ物」について
わかりやすく解説します
自分に合った治療が選択できるよう
ぜひ参考にしてくださいね!

目次
⒈被せ物って何?
⒉被せ物の治療の流れ
⒊被せ物の種類と比較表
⒋まとめ
★「根の治療」について、まだの方は
こちらのブログからチェック↓
https://teramura-dental.com/blog_articles/1745715626.html
⒈被せ物って何?
被せ物とは
歯を噛めるようにするための
カバーのようなものです
土台のままだと
噛む力にすぐに負けてしまうので
しっかり噛めるように強度を上げ
長持ちさせるためにも
被せ物は必要です
被せ物の治療は
「土台の治療」が終了した後
同日に行うことも多いです
そのため、被せ物の材料は
「土台が入るまで」に決定しておく必要があります
⒉被せ物の治療の流れ
被せ物の治療の流れは、以下の通りです
土台をつける
↓
土台の形を整える
↓
被せ物の型取り
↓
被せ物をつける
順番に解説していきます!
①土台をつける
★「土台の治療」について、まだの方は
こちらのブログからチェック↓
https://teramura-dental.com/blog_articles/1743664128.html
前回のブログでもお伝えしたように
「根の治療」が終わったら
出来あがった土台をつけます
※レジンコアの場合は
型取りなしの即日で
土台を入れる事が可能です
②土台の形を整える
土台がしっかりついたら
被せ物が入るように
土台の形を整えていきます
歯ぐきの周囲にもフィットするように
キレイに形を作っていきます
③被せ物の型取り
形が整ったら
ねんど・寒天で型取りを行います
材質によっては
3Dスキャンにて型取りするものもあります
取れた型に
石膏(せっこう)を流し、模型を作ります
その模型で
技工士さんが被せ物を作成します
(1週間ほどかかる)
④被せ物をつける
技工士さんから被せ物が届いたら
来院していただき
被せ物を合わせていきます
最終の治療になるため
高さや舌触り、フィット感など
細かく調整してきます
これで治療は終了です!
「やっと食べられる〜!」
⒊被せ物の種類と比較表
被せ物の種類をご紹介します
材料の種類は主に
銀歯・CADCAM・PEEK冠・セラミックの4種類です
銀歯(金銀パラジウム合金)
強度は1番強い
複数の金属が混ざっており、
金属アレルギーの方には不向き
接着力に劣るので、取れやすい
CADCAM
プラスチックとセラミックの粉末が混ざったもの
色調は選べるが立体感は出ない、変色しやすい
強度は1番弱い
PEEK冠
ポリエーテルエーテルケトンという高強度プラスチック
色調はアイボリーのみ
2023年12月から保険適応となった
セラミック
すべて陶材で作られているもの
透明感と立体感があり、とてもキレイ
セラミックスの他にも
「e-max」と呼ばれる
ガラスセラミックを強化したものもある
以前のセラミックスより
透明感が増し、審美性が高く
耐久力も上がっている
種類 |
見た目 |
耐久性 |
保険適用 |
向いている場所 |
---|---|---|---|---|
銀歯 |
目立つ |
とても強い |
◯ |
奥歯(見えにくい部分) |
CADCAM |
比較的自然 |
やや弱い |
◯ |
前歯(目立つ部分) |
PEEK冠 |
やや目立つ |
やや弱い |
◯ |
奥歯(見えにくい部分) |
セラミック |
とても自然 |
強い |
×(自費) |
前歯・奥歯どちらも◎ |
※医院によって取り扱っている素材や費用が異なります。詳しくはスタッフにご相談ください。
お手入れや注意点
天然の歯より汚れやすく
劣化してしまうものです
歯ブラシ・歯間ブラシを使って
丁寧にケアしましょう

細かい段差があり汚れが取れにくいです
虫歯や歯周病になる可能性がありますので
被せ物を長持ちさせてくださいね
【よくある質問コーナー】
Q1. 被せ物はどれくらい持ちますか?
A. 素材や使い方によりますが、5〜10年が目安です
しっかりお手入れすれば、それ以上使えることもあります
Q2. セラミックって割れたりしませんか?
A. 硬くて丈夫な素材ですが
強い力がかかってしまうと、ヒビが入ることも
使い方には少し注意が必要です
Q3. 保険がきくものと自費のもの、どちらがいいですか?
A. 保険のものは費用を抑えられますが
見た目や耐久性を重視するなら自費の素材がおすすめです
予算や希望に合わせて選ぶようにしてください
⒋まとめ
被せ物は、削った歯をしっかり守り
見た目も機能も元通りに近づけるための大切な治療です
種類ごとに特徴や費用が違うので、
納得して選べるよう、気になることは遠慮なく相談してください
あなたの歯を長く大切に使っていくために
私たちがサポートします!
以上です
てらむら歯科では
定期的な検診・クリーニングをお勧めしております
歯の健康=全身の健康です