放置厳禁!知らないと損する歯の根の治療

歯科衛生士の西野です
「なんだか最近、歯の中がズキズキ痛む…」
そんな経験はありませんか?
実はそれ
歯の「根っこ」のトラブルかもしれません
「ね、根っこ…?」
え?虫歯じゃないの!!
と思われた方もいるかもしれません
むし歯の穴から
神経に感染することもありますが
歯が割れたり、
被せ物の下から感染することもあります
歯の根っこの炎症は
放っておくと痛みや腫れがひどくなったり
最悪の場合は
歯を抜かなければいけなくなることも
根の治療について正しく知れば
歯を守る選択ができるようになります
このブログでは
分かりやすく解説していきますので
「歯のことはよくわからない…」という方も
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

目次
⒈根っこの炎症とは?
⒉治療の流れ
⒊治療中の注意点
⒋まとめ
⒈根っこの炎症とは?
歯の中には神経があり
神経まで、むし歯菌に感染してしまうと
強い痛みが出ます
★「虫歯の進行度」については
こちらのブログからチェック↓
https://teramura-dental.com/blog_articles/1744346102.html
神経まで進行して
そのまま放っておくと
むし歯菌が
根の先まで感染してしまいます
根の先まで感染すると
膿が溜まり、周りの骨が破壊されていきます
やがて歯も骨もボロボロになったら
歯を抜くしかなくなってしまうんです
「それは、えらいこっちゃ!」
とはいえ、ここまで進行するには
かなりの年月がかかります
こうなる前に治療をすることが
重要になってきます
【よくある質問コーナー】
Q,神経を取ったのに
何度も再発するのはなぜ?
神経の治療で再発する理由は
しっかり被せ物をしていても
むし歯菌は、とても小さいため
わずかな隙間から侵入してきます
そのため、1度治療した歯は
再治療になることが非常に多いです
虫歯予防をする上で
再発は頭に入れておかなければいけないことなのです
⒉治療の流れ
根っこの治療の流れは、以下の通りです
神経をとる
↓
根を洗浄・消毒
↓
神経の代わりの薬を詰める
順番に解説していきます
① 神経を取る
はじめに、感染した神経を取ります
細い器具を使って除去していきます
一部だけ
神経が生きていることもあるので
痛みがある場合は
麻酔をしてもらうようにしましょう
歯の場所によって
根の本数が違うので、治療時間も様々です
② 根を洗浄・消毒
除去が終わったら
洗浄と消毒を行います
この治療が
感染の強さによって
何回もかかってしまうことがあります
炎症がひいて、痛みがなくなるまで
何度も行う必要があるのです
③ 神経の代わりの薬を詰める
痛みも炎症も引いたら
根っこの代わりになるお薬を詰めます
これでようやく
根の先に治療に区切りがつきます
ここから先は、歯を噛めるように
人工物を入れる準備をしていきます
【よくある質問コーナー】
Q.根っこの治療に
何回も通う理由って?
根っこの炎症は
一度で治ることは、ほぼありません
風邪が少しずつ治るように
根の炎症も少しずつ治っていきます
来院のたびに
ふたを開けて洗浄・消毒をすることで
細菌がいる口の中でも
再感染を起こさせず
神経を治すことができるのです
⒊治療中の注意点
強く噛まない
神経をとった歯は、割れやすいです
治療中は割れないように噛み合わないように
高さを落としていますが
強く噛まないようにして下さい
割れてしまうと
歯の寿命が短くなってしまうので
要注意です
痛みの経過観察
風邪の時も
喉の痛みや、鼻水の量をチェックするように
根っこも痛みがどれぐらい和らいだか?
経過観察が重要です
まだ完全に治っていないのに
根の先の治療を終えてしまうと
再発リスクを上げてしまいます
噛んで違和感が残るようなら
歯科医師にきちんと伝えるようにしましょう
薬を処方されたら、指示通り内服する
根っこの状態によっては
抗生物質が出されることがあります
痛みがなくても
根の中の状態が悪い場合もあるため
痛みも治ったからと
自己判断でお薬を中断するのはNGです
⒋まとめ
いかがでしたか?
歯の根の治療と聞くと
「なんだか怖そう…」「痛そう…」
というイメージを持たれる方も多いですが
正しい知識があれば、不安や再発は減らせます
歯のトラブルは
早めの対応で治療中の痛みも減ります
もし心当たりがある方は
ぜひ歯科医院で相談してみてくださいね!
あなたの大切な歯を、
これからもずっと健康に保てますように
少しでも参考になれば嬉しいです
以上です
てらむら歯科では
定期的な検診・クリーニングをお勧めしております
歯の健康=全身の健康です