1. ブリッジってなに?
ブリッジとは、歯を失った部分を
両隣の歯を支えにして被せる治療です
両隣の歯に被せ物をいれて
抜いた歯の部分には、ダミーの歯をつけます
そのため、両隣の歯も
被せ物にするために削る必要があります
3本で支える力を
2本の歯で支えるタイプのもの
例えるなら
「橋」のようなイメージですね
固定式なので
入れ歯のように取り外しは不要です
デザインによって
保険が効くケースと、効かないケースがあります
2. ブリッジの注意点
ブリッジは
両隣の歯が支えになれる状態でなければ
付けることができません
ブリッジというのは
3本の歯で支えるところを、2本で支えます
それだけの力を使うため
歯周病や虫歯で弱った歯には
入れることはできません
また、一番奥の歯は
支えが片方しか立てられないため
お勧めしません
ブリッジの最大の欠点は
両隣の歯にダメージを与えてしまう事です
ブリッジをした後
隣の歯まで失ってしまったら
保険では
入れ歯しか選択肢がなくなります
そのことを理解した上で
ブリッジを選ぶようにしてください
【よくある質問コーナー】
Q1. ブリッジはどれくらいもちますか?
A. 一般的には7〜10年ほどが目安になります
お口のケアや使い方によって、それ以上もつこともあります
定期的な検診と丁寧なケアが、長持ちの秘訣です!
Q2. ブリッジの下に食べかすが詰まりませんか?
A. 詰まることはよくあります
ブリッジの下は、歯ブラシや歯間ブラシが届きにくいため
専用のスーパーフロスでお手入れするのがオススメです
3. ブリッジのメリットとデメリット
ブリッジの
メリットデメリットは以下の通りです
◯メリット
・固定式で違和感が少ない
・噛み心地が良い
・手術なしで治療ができる
◯デメリット
・両隣の歯を削る必要がある
・支えの歯の寿命を縮める
・被せ物の周りが清掃不良になりやすい
以上のように
ブリッジにも良い所、悪い所が存在します
歯が無くなった時は
選択肢があるので悩みますよね
どうしようかなと迷った方は
ほかの治療と比較して考えてみましょう
ほかの治療との違い
歯がなくなったときに選べる治療は
ブリッジ・入れ歯・インプラントの3つです
比較項目 | ブリッジ | 入れ歯 | インプラント |
---|---|---|---|
固定方法 | 両隣の歯で橋のように固定 | ばねや歯ぐきで固定 | 顎の骨に人工歯根を埋め込んで固定 |
見た目 | 保険だと銀歯になることもある | ばねが目立つことあり | 天然歯に近く、見た目が自然 |
噛む力 | 自分の歯と同じくらい噛める | 硬いものが噛みにくい | 自分の歯と同等、しっかり噛める |
違和感 | 少ない | 慣れるまで出やすい | ほとんどない |
周囲の歯の影響 | 両隣の歯を大きく削る | 削る範囲は少ない | 周囲の歯を削らずに済む |
治療期間 | 1〜3週間程度 | 1〜3週間程度 | 3ヶ月以上かかる事が多い |
これらの特徴から
ブリッジがおすすめの方は
・両隣の歯が すでに被せ物で削るリスクが少ない方 ・インプラントができない事情がある方 ・歯磨きがしっかりできる方 ・両隣の歯がしっかりしている方 |
これらに限られると言えます
費用や保険について
● ブリッジの費用
ブリッジの費用は、使う素材よって大きく変わります
目安として、参考にしてみてください
素材の種類 |
費用の目安(1本あたり) |
保険適用 |
見た目・特徴 |
---|---|---|---|
銀歯(メタル) |
約5,000〜10,000円 |
◯ |
強度があり奥歯向き、銀色で目立つ |
プラスチック+金属 |
約10,000〜20,000円 |
◯ |
前歯のみ白くできるが変色しやすい |
オールセラミック・ジルコニア |
約80,000〜150,000円 |
× |
より自然で透明感あり、長持ち |
ブリッジは保険が効くものもありますが
「意外と高いな」と感じられる方も多いです
● 保険が使えるのはどこまで?
保険が適用されるのは
「必要最低限の機能回復」を目的とした治療です
見た目の美しさや耐久性を重視した素材は
自費診療となります
保険で対応できるのは
・奥歯に銀歯のブリッジを入れる
・前歯にプラスチック素材を使う場合(条件あり)
自費になるケースは
・見た目を自然にしたい(白い素材にしたい)
・耐久性・清掃性をより重視したい
となります
治療を選ぶときは
費用・見た目・使い心地など
「自分が大切にしてることは何か?」
これをしっかり考えて選ぶことが重要です
「どんな素材がいいのかな?」
「費用が心配…」
「保険でできる範囲は?」
といった疑問も
歯科医院にて、気軽にご相談くださいね
【よくある質問コーナー】
Q4. 保険は使えますか?
A. 銀歯や一部のプラスチックは保険適用されます
セラミックなどの素材は自費となります
Q5. ブリッジかインプラントで迷っています
どちらがいいのでしょうか?
A. インプラントは
骨の状態によって手術内容や金額が変わります
まずは骨の検査をして、今の状態を知るのが大切です
⒋ まとめ
ブリッジは
歯を失ったときに、見た目と噛む力を取り戻せる
保険が効く治療法のひとつです
ただし
他の歯に負担がかかることや
丁寧なセルフケアが必要なため
自分に合った方法を選ぶことが大切です
「どんな治療が
自分に向いているのかな?」
と疑問を感じたら
遠慮せずにご相談くださいね
あなたの笑顔と健康を一緒に守っていきましょう!