哺乳期を過ぎた子どもに大切な“お口のトレーニング”|MFTで整える正しい舌と呼吸
「母乳育児が終わったから、大丈夫!」
と思っていませんか?
実は、哺乳期を過ぎたあとも
舌の動き・呼吸・飲み込み方 は
歯並びや噛み合わせに深く関係しています
口呼吸や舌のクセ
唇を閉じる力の弱さなどが残っていると
顎の成長や歯列の安定に影響し
将来的に
「不正咬合や口腔機能低下」
を引き起こすこともあります
そんな時に有効なのが
MFT(口腔筋機能療法)
お口の筋肉を鍛え
正しい舌の位置・呼吸・飲み込み方を
身につけることで
8020につながる
健康をサポートします
皆さんの生活の
助けになれたら嬉しく思います
ぜひ、チェックしてみてください!

目次
⒈MFT(口腔筋機能療法)とは?
⒉なぜ、哺乳期を過ぎた子どもに必要なの?
⒊よくある「口のクセ」とその影響
⒋自宅でできるMFTトレーニング
⒌まとめ:正しい口の使い方が歯並びを育てる
★「8020」について
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★「むし歯」について
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★「歯周病」について
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⒈MFT(口腔筋機能療法)とは
MFTとは
舌・くちびる・頬などの
「口の筋肉を正しく使えるように訓練する方法」
のことを言います
目的は
「口を動かすこと」ではなく
「正しい筋肉のバランスと機能を取り戻すこと」
| ・べろの位置が低い ・いつも口が開いている ・唇を閉じる力が弱い |
これらの状態が改善せず
そのまま大人になると
口の筋肉が弱くなり
あごが十分に育たなくなります
そうすると
噛み合わせにまで
影響が出てしまうこともあるのです
近年は
食べ物が柔らかくなったり
スマホの普及で
話す機会が減っていることから
筋肉が衰えている人が
かなり多くなっています
MFTで筋肉をつけることで
歯列や咬合を守ることができます

特に小児期に始めると
顎の成長期に合わせて
自然な改善が期待できます
⒉なぜ、哺乳期を過ぎた子どもに必要なの?
授乳期には
母乳を吸うことで
舌や頬の筋肉が鍛えられますが

哺乳が終わると
その刺激が減り
筋力が弱まりやすくなります

また、現代の子どもは
「やわらかい食事」
「口呼吸」
「猫背」
が増えており
「舌の位置が低い」
「お口ポカン」
「飲み込み時に舌が前に出る」
を生みやすい環境になっています
MFTは
哺乳期後に落ちやすい
口の筋力を補うことができ
「発達途中の歯列や咬合を守る」
大切なトレーニングなのです
⒊よくある「口のクセ」とその影響
「口のクセ」と言っても
どんなものが悪い癖なのか?
分からない方も多いはず
具体的に説明していきます
①舌癖(ぜつへき)
舌が前歯を押すように動く
歯と歯の間に入れ込むケースは特に注意

【影響】
開咬(前歯が噛み合わない)や出っ歯の原因に
(出っ歯)

(開咬)

②口呼吸
くちびるが閉じず
口が開いたまま呼吸すること

【影響】
お口ポカンで表情筋がゆるむ
口の乾燥から、むし歯や歯周炎にもなりやすくなる
③頬とくちびるの力がアンバランス
歯ぎしりやくいしばりなどの影響で
口周囲の筋肉が過緊張になり
外からの力が強くなりすぎる

【影響】
歯列が内側や外側に傾く
アーチが歪になる
頬杖やうつ伏せ寝も同じ影響を受ける
④飲み込みのクセ
舌を歯の裏に押し付けた状態で飲み込む
赤ちゃんの時行う飲み込み方で
乳児嚥下(えんげ)と呼ばれる
【影響】
開咬(前歯が噛み合わない)や出っ歯の原因に
「口のクセ」は一見
成長とともに治ると思われがちですが
自然に治ることは、ほぼありません
そのため、放置すると
歯並びの乱れやあごの歪みに
つながることもあります
⒋自宅でできるMFTトレーニング
それでは実践編です!
おうちで簡単にできる
MFTの基本トレーニングを紹介します
-
ポッピング:舌を上顎につけて、力強く「ポン」と音を出す

-
風船ふくらまし:口を閉じて息をためる動作が、頬と唇の筋肉を強化

-
ボタンプル:口を閉じて唇に紐付きのボタンを挟み、限界まで引っ張る
これらの動作を
10回3セットなど
目標を決めて
毎日コツコツ続けることで
口の筋肉が正しく使えるようになりますよ

歯科医院では
MFTのトレーニング指導を行っています
定期検診で
口の周囲の筋肉が弱いと見られた場合
唇の強さを測定もできます
歯列矯正中の子ども達にも
MFTを併用することで
「後戻り防止」
「安定した噛み合わせの維持」
これらに効果があるとされています
⒌まとめ:正しい口の使い方が歯並びを育てる
MFTは
単なる「トレーニング」ではなく
子どもの免疫から
口腔発達を整えるためのミッションです
哺乳期に育ったお口の機能を
幼児期から大人へにつなげることで
「噛む・話す・飲み込む」といった
基本機能が安定します
その結果
将来的な8020にもつながるのです
子どものうちから
「舌の位置」
「呼吸」
「姿勢」
を整えることは
一生の歯並びと健康を守る
何よりの「先行投資」と感じます
そして、大人になってからでも
遅くはありません!
気になることがあれば
ぜひお気軽にご相談くださいね♪

以上です
てらむら歯科では
定期的な検診・クリーニングをお勧めしております
歯の健康=全身の健康です
